貸した金を返さない友

ある日友人より相談があると言われ、ファーストフード店で待ち合わせすることとなりました。時間どおりに来た友人が開口一番に発した言葉は挨拶ではなく、「お金を貸してくれないか」の一言でした。少し唖然とした私はしばらく沈黙のままでいると、友人はなぜお金が必要なのかという理由を話し始めました。

なんでも先日自損事故を起こしてしまい、その車の修理費用で十数万円必要になったとのこと。修理費用に充てるだけのお金は手元にあったのだが、子供が学習塾へ入校を控えておりその前金が必要になる時期とかぶってしまったので、結局車の修理をいったん保留にしたためその車を早く直すためにもお金が必要だとのいうことでした。私も身の上話に少し同情してしまったのでしょう、万が一の時に備えて貯金をしていないのが悪いんだぞと叱責しながらも、必要なお金の一部である5万円を貸し出すことにしました。

そしてそのお金を貸した日からかれこれ半年が経つのですが、未だにその友人はお金を返してくれません。連絡が取れなくなったというのではないのですが、定期的に催促をしても「今月はピンチだから」という理由で返済を渋られてしまいます。その言い訳をなかば受け入れてしまう自分にも非があるのかもしれませんが、このまま返済を渋られたままお金を貸した事実が自然消滅してしまうのではないかと不安を抱いています。

お金の貸し借りは人間関係を破綻させる可能性もありますし、お金を貸す時は返ってこない覚悟で貸せというセオリーも昔から言われている事ですので、その友人との関係を続けるためには貸した5万円の返済が無かったとしても目をつぶることも選択肢の1つかなと思うのでした。